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膵内分泌腫瘍

膵臓にはホルモンを作る機能と消化酵素を作る機能があります。おもにこのホルモンを作る機能に異常が発生するのが「膵内分泌腫瘍」です。

膵内分泌腫瘍とは

膵臓という臓器には重要なはたらきが二つあります。
ホルモンを作る内分泌機能と、消化酵素を作る外分泌機能機能です。
一つの臓器にこのような機能の備わり方をするのは、体内では珍しいものです。
とくにこのホルモンを作る機能に異常が発生するのが「膵内分泌腫瘍」という病気なのです。
この膵内分泌腫瘍という病気は、名前のとおりホルモンを分泌するランゲルハンス島を中心にあらわれる腫瘍です。
外分泌機能の部位にまで浸透することもあります。
血液中にホルモンを過剰分泌してしまう機能性腫瘍と、ほとんどホルモン産生のない無機能性腫瘍に分類されます。

膵内分泌腫瘍の原因

生体活動に必要な物質でも、を過剰に摂取や分泌をすると、体内にはなんらかの異常が発生します。
ホルモンも同様です。
膵内分泌腫瘍のなかでもホルモンを産生しすぎる機能性腫瘍の場合はホルモン独自の症状があらわれるため、別名で症候性腫瘍ともいいます(無機能性腫瘍は無症候性腫瘍です)。
膵腫瘍のなかでも膵内分泌腫瘍はかなり頻度が低く全体の約2%前後を占めるにとどまっています。
人口10万人あたりに1人がかかるかどうかという、非常にまれな病気です。
その原因やリスクに関してはほとんど解明されていませんが、膵内分泌腫瘍の一部はメニン遺伝子という癌抑制の遺伝子異常が原因で発生することがあります。

膵内分泌腫瘍の治療

膵内分泌腫瘍の多くは症候性腫瘍であるため、無症候性腫瘍はさらに珍しい症例となります。
まず検査についてですが、ホルモンに関係がある病気なので血液検査は有効です。
数値に異常があれば、腫瘍を探すために画像診断を行います。
膵臓は超音波でもスキャンでも調べられる箇所です。
悪性度の判定はかなり難しく、良性のものも少なくはありません。
治療に関しては腫瘍の切除が望ましいですが、膵臓を失うことは患者に大きな負担がかかるできるかぎる広い組織を保存できるよう内科的治療と組み合わせて行います。
ホルモンの過剰分泌は症状の進行を促進するので要注意です。

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